PSDを開いたらスクラッチディスクの空きが足りないと表示され、作業を続けられない。
判断:適しています。Photoshop 27のリモートMac用スクラッチディスク容量は、PSDのサイズだけで決めず、実際の編集時に使う空き容量を測って見積もります。
主にWindowsを使い、Mac版Photoshopで顧客データを仕上げるデザイナーは、代表的なPSDを使って一時作業領域を確認できます。
多層合成やスマートオブジェクトを扱う写真編集者は、素材、作業用コピー、スクラッチディスクを分けて記録してください。
チームで案件環境を用意する場合も、想定容量を決め打ちするのではなく、実際の案件ピークと利用期間を基準にします。
00Photoshop 27のリモートMac用スクラッチディスク容量を決める前に、役割を分ける
スクラッチディスク、元のPSD、クラウド上のファイルは、同じ目的の保存場所ではありません。クラウドに原本を置いても、Photoshopが編集時に使う一時領域まで不要になるわけではありません。
- 元ファイルと素材:納品や再編集に必要な原本、リンク画像、スマートオブジェクトなどです。
- 作業用コピー:編集の途中段階を残すために別名保存したファイルです。元ファイルとは別に容量を使います。
- スクラッチディスク:Photoshopが作業中の一時データを扱うために設定する領域です。Adobeのスクラッチディスクの設定と管理方法で、仕組みと設定場所を確認できます。
- クラウドドキュメントや同期先:ファイルの保存や同期に関わります。AdobeのPhotoshopクラウドドキュメントに関する案内で、クラウドドキュメントの扱いを確認したうえで、一時作業領域とは別に考えます。
容量を考える際、PSDファイルの大きさは出発点にはなりますが、編集時の上限とは一致しません。素材の追加、作業用コピー、書き出しファイルが同時に残ると、案件フォルダー全体とスクラッチディスクの両方で必要量が増えることがあります。
01公式要件と編集時の空き容量を別々に確認する
まず、使用するPhotoshopの版とmacOS環境に対応するPhotoshopデスクトップ版の技術要件を確認します。Photoshopの版は更新されることがあるため、「Photoshop 27」という名前だけで過去の要件を当てはめず、デスクトップ版のリリースノートで27.xの情報と現行の案内を照合してください。
公式のシステム要件は、使用環境の確認に役立ちます。一方、個別案件の一時領域を、すべてのPSDに共通する固定倍率で示すものではありません。Adobeのパフォーマンス設定の説明も参照し、使用する設定や編集内容を自分の案件に合わせて確認します。
記録するのは、少なくとも次のような実測できる項目です。数値を別案件に流用せず、代表的なファイルを編集した結果として残してください。
- 素材を配置する前の空き容量と、配置後の空き容量
- 編集を始める直前の空き容量と、作業中に確認できた最小の空き容量
- 元PSD、作業用コピー、書き出しファイルそれぞれのファイルサイズ
02作業のピークは、元PSD以外の項目からも生じる
複雑な合成では、レイヤー構成やスマートオブジェクト、編集履歴、実行する処理によって作業中の使用量が変わります。単一のPSDファイルサイズだけでは、Photoshopが作業中にどれだけ一時領域を使うか判断できません。
また、納品前には元ファイル、作業用コピー、確認用の書き出し、納品用データが同じ環境に並ぶ場合があります。案件フォルダーの使用量が増えていても、そのすべてが一時データとは限らないため、削除前にファイルの役割を確認してください。
スクラッチディスクの空き容量と、案件フォルダーのサイズは別々に記録します。同期済みの原本や納品データを、キャッシュとみなして削除しないでください。
03代表的な案件を使って容量を見積もる手順
実ファイルを使うと、根拠のない容量倍率に頼らず、案件ごとの違いを確認できます。次の順で記録し、同じ作業を再現できる状態にしてください。
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代表的な案件を複製する
原本を直接使わず、作業用のコピーを作ります。軽い修正だけの案件ではなく、普段の作業で素材やレイヤーを多く使う案件も候補にします。 -
素材とファイルの開始時点を記録する
元PSD、リンク画像、スマートオブジェクトなどのサイズを記録します。作業用コピーを作った場合は、そのファイルも別の項目として残します。 -
編集前の空き容量を記録する
Photoshopのスクラッチディスク設定と、指定されている保存先の空き容量を確認します。設定先が不明なままでは、その後の比較ができません。 -
普段の操作を一通り行う
レイヤーの編集、素材の配置、合成、保存、書き出しなど、案件で実際に行う操作を試します。未実施の処理がある場合は、ピークを測りきれていないものとして扱います。 -
作業中の最小空き容量を記録する
完了後の空き容量だけでは、作業途中のピークを見逃すおそれがあります。編集や書き出しの途中も確認し、確認できた最小値を記録してください。 -
納品直前のファイルを確認する
元ファイル、作業用コピー、書き出し、納品用データが同時に残る状態を確認します。納品後に整理できるものと、保管が必要なものを分けます。 -
実際に使える環境と利用期間に照らす
記録したピークに余裕を加えて検討し、利用するリモートMacの実際の空き容量と照合します。空き容量やプラン条件が確認できない場合は、具体的な容量が足りると判断せず、契約前に条件を確認します。
04条件に合わせて、採用する容量の考え方を選ぶ
次の条件分岐を、作業開始前の判断に使ってください。
- 軽いレタッチが中心で、代表案件を編集しても空き容量に余裕が確認できた場合は、その案件の記録を基準に候補環境を選びます。PSDのサイズだけを根拠にせず、保存と書き出しまで含めて確認します。
- 多層合成やスマートオブジェクトを使い、編集中に空き容量が大きく変わる場合は、実際の編集操作を含む計測を優先します。測定していない処理が残るなら、余裕があると決めつけず、より負荷の高い代表案件で確かめます。
- 複数案件をまとめて処理し、素材と納品ファイルを同じ環境に保管する場合は、案件ごとのピークに加え、同時に保持するファイルを分けて積算します。個々のPSDだけで容量を判断しないでください。
- 必要な空き容量やスクラッチディスクの設定先が確認できない場合は、容量が足りると仮定して作業を始めず、利用条件を確認するか、ローカル環境など別の作業場所へ切り替えます。
Photoshop 27のスクラッチディスク容量不足に関する対処案内も、問題が起きたときの確認に役立ちます。ただし、空き容量の不足だけを見て、原本や再取得できない素材を削除するのは避けてください。
05素材の転送先とスクラッチディスクを混同しない
リモート作業では、素材を環境へ送る場所、Photoshopが編集に使う場所、完成データを受け取る場所が分かれます。転送元やクラウド上の保存領域に空きがあっても、スクラッチディスクの空きが十分だとは限りません。
ネットワークドライブや外部メディアを一時領域に使うことも、使えると決めつけずに確認が必要です。Adobeのネットワークとリムーバブルメディアに関する説明を読み、接続方法や運用上の制約を確かめてください。ネットワーク越しの保存先が使えるか、性能や信頼性が案件に十分かは、サービスの案内と実際の環境で確認します。
リモートMacの空き容量や保存先の条件が見つからないときは、公式のPhotoshop要件からサービス固有の容量を推測しないことが重要です。候補の条件を比べる際は、NUKCLOUDの案内で確認できる内容と、実際の契約画面に表示される情報を照らし合わせてください。
06案件を始める前の確認リスト
- [ ] 使用するPhotoshopの版とmacOS環境に合った公式技術要件を確認した
- [ ] 原本を保全し、測定用の作業コピーを準備した
- [ ] 素材、作業用コピー、書き出しファイルのサイズを分けて記録した
- [ ] 編集前だけでなく、作業中の最小空き容量も確認した
- [ ] クラウドや転送先をスクラッチディスクの代わりとみなしていない
- [ ] 利用する環境の保存先と空き容量を確認できた
- [ ] 納品後に削除できるファイルと保管するファイルを区別した
07よくある疑問
スクラッチディスクの空きが足りない場合、最初に何をするか
指定先と空き容量を確認し、削除しても問題ない書き出しや再作成可能なキャッシュを整理します。原本や必要な素材は残し、Adobeの対処案内に沿って設定を確認してください。
大型PSDには、ファイルサイズの何倍を用意すればよいか
全案件に当てはまる倍率では決められません。実際の素材、編集履歴、処理内容を含めた代表案件を使い、作業中の最小空き容量から必要量を見積もります。
ネットワークドライブを一時作業領域に指定できるか
ネットワーク上の保存先が使えるか、安定して作業できるかは環境によって異なります。Adobeの案内と、リモートMac側の設定条件を確認してから判断してください。
クラウドドキュメントがあればローカルの一時領域は不要か
不要にはなりません。クラウドドキュメントの保存や同期と、Photoshopのスクラッチディスクは用途が異なるため、両方の容量を分けて確認します。
08一時的なMac作業なら、容量を確認してから環境を選ぶ
Windows環境とクラウド同期だけで進める方法には、Mac版Photoshopをそのまま実行できないこと、素材の送受信が別工程になること、クラウド保存を一時領域の代わりにできないことがあります。短期の案件でMac環境が必要なら、リモートMacを使う方法も候補になりますが、契約前に空き容量、保存先、利用期間を確認することが条件です。
長期にわたって大容量の案件を連続処理する場合や、物理的な接続機器が必要な場合は、自分の作業に合うMacを用意するほうが適しています。短期間の制作や環境確認が目的なら、代表案件の計測結果をもとに、NUKCLOUDの日本向け利用案内で現在確認できる容量と利用期間を照合してから選んでください。