Appleの案内では、Pass DesignerはmacOS 27以降が必要なBetaアプリです。WindowsでApple Pass Designerを使う場合、画像や文案の準備はできますが、アプリ内での作成とプレビューには互換性のあるMacが必要です。テンプレートを作っただけでは、署名や配布まで完了したことにはなりません。条件はAppleのPass Designer案内で確認できます。
向いています:Wallet用のイベント券、クーポン、会員向け通行証を作り、Windowsで素材を準備してMacでテンプレートを仕上げたい方です。
向いていません:Windowsだけでアプリ内の編集・プレビューから配布まで完結させたい方です。
活動、店舗、会員向けの通行証を作るブランド・グラフィックデザイナー。
Windowsで先に画像や表示文言を整え、Macで作業する自由制作者。
テンプレートを開発・運用チームへ渡す際、設計と署名・配布の担当範囲を明確にしたい方が対象です。
※最終更新:2026年10月21日。Betaの状態、macOS要件、機能は、Apple DeveloperのPass Designer案内と関連公式資料を確認しています。変更があれば、作業開始時に同ページで再確認してください。
00作業開始前に、BetaとMacの条件を確かめる
まず、手元の環境でできる作業と、Macが必要な作業を切り分けます。Pass DesignerはmacOS向けで、Appleの案内に記載された動作条件はmacOS 27以降です。Betaであることも含め、ダウンロード前に公式の入手案内とシステム要件を確認してください。
ダウンロードに必要なアカウントや登録手順は、案内ページに表示される最新の指示に従います。条件を満たすMacがまだない場合、Windowsで行えるのは素材・文案の準備までです。その段階を「Pass Designerでのデザイン完了」として扱わないよう、チームの工程表にも明記します。
01Windowsでブランド素材と表示文言をまとめる
Macへ移る前に、プロジェクトの目的と素材の所在を整理します。画像の寸法や形式、必須項目は通行証の種類やAppleの最新説明に照らして確認し、根拠のない固定値を設定しないでください。
Appleの通行証素材に関する説明を参照し、テンプレートに持ち込む候補をまとめます。素材を用意する担当者は、ロゴや写真の使用権、掲載文言の承認者も確認しておくと、デザイン後の差し替えを避けやすくなります。
- [ ] 通行証の用途と対象者を決め、券面に必要な情報を関係者に確認する
- [ ] ロゴ、背景画像、ブランドカラー、掲載文言をひとつのプロジェクト資料にまとめる
- [ ] 素材ごとに使用権と最終版かどうかを確認する
- [ ] 通行証の種類に応じて必要な素材・項目を公式資料で確認する
- [ ] Macで作る人と、署名・個別化・配布を担当する人を決める
02Macで通行証の種類を選び、テンプレートを作る
互換性を確認したMacでPass Designerを開き、用途に合う種類から作業を始めます。AppleのPass Designerを使った通行証作成手順では、アプリ内で通行証を設計し、プレビューできることが案内されています。
Apple Wallet通行証デザインでは、ブランドらしさを整える視覚面と、選択した種類に応じて変わる情報の両方を扱います。画像を置いただけで完了とせず、表示文言が用途に合っているか、種類に必要な項目が欠けていないかを確認してください。
| 作成したいもの | 種類を選ぶときの確認 | Windowsで先にできること |
|---|---|---|
| イベント用チケット | イベント情報と券面で伝える内容を整理します | ロゴ、背景候補、イベント名や案内文をまとめます |
| クーポン | 利用条件や店舗側の確認事項を洗い出します | ブランド素材と掲載する文言を整理します |
| 店舗・会員向けカード | 会員や店舗に関する表示情報を担当者に確認します | 使用許可のある画像と表示文言をまとめます |
| その他の用途 | 用途に合う種類があるか公式手順で確認します | 目的と必要な情報を関係者に確認します |
この表は選定時の整理用です。各種類で使えるフィールドや実際の要件を断定するものではありません。選択後にAppleの説明とアプリ内の案内を確認し、テンプレートへ反映します。
03プレビューで見た目と不足項目を確認する
テンプレートを組み立てたら、Pass Designerのプレビューを使って、情報の優先順位、ブランドの一貫性、重要な文言の読みやすさを確認します。アプリから不足項目や定義上の問題が示された場合は、指摘箇所を修正し、担当者に確認してから次工程へ進みます。
AppleのWWDC26 Walletセッションでも、Pass Designerの設計・プレビューと後続工程が扱われています。ただし、画面上のプレビューだけで、実機や対象OSでの表示、最終的な配布経路まで検証できるとは限りません。受け入れ確認の範囲は、プロジェクト側で別に決めてください。
04納品物を分けて、署名と配布の担当へ渡す
引き渡しの前に、納品物が「編集を続けるテンプレート」なのか、「署名や配布処理まで進んだ通行証」なのかを明記します。作成したデザインをそのまま利用者へ送れると考えず、後続作業の担当者と不足工程を照合してください。
Appleの通行証を構築する説明では、構築に必要な処理が扱われています。また、配布と更新に関する説明は、利用者へ届ける段階を別工程として示しています。Pass Builderを含む後続の処理は、デザイン担当と開発・運用担当の間で、受け渡すファイルと責任範囲を確認してから進めます。
| 引き渡すもの | 受け取る担当が確認すること | 完了とみなす前の確認 |
|---|---|---|
| 作業中のテンプレート | 編集に必要な素材と文言が揃っているか | 未確定の項目、変更予定、素材の権利を共有 |
| デザイン確認用のプレビュー | 表示内容とブランド表現が承認済みか | プレビューは最終配布の検証とは別だと共有 |
| 後続処理に進めるデータ | 署名・個別化・配布に必要な担当や情報が揃っているか | 対象環境と配布手順を担当者が確認 |
| 判断したいこと | Windowsでの準備 | Macでの作業 |
|---|---|---|
| 視覚素材を揃える | 可能です | 必要に応じて取り込み後に調整します |
| Pass Designer内で作成する | できません | 対応するmacOS環境が必要です |
| テンプレートをプレビューする | Windows上の準備だけでは完了しません | アプリ内で確認します |
| 署名・配布まで完了させる | 素材準備とは別工程です | テンプレート作成後、担当者が後続手順を進めます |
05仕上げの前に、工程と納品範囲を照合する
| チェック項目 | 完了の目安 | 未完了の場合 |
|---|---|---|
| BetaとmacOS条件 | Appleの案内と利用するMacを照合済み | ダウンロードや作業を始める前に要件を再確認 |
| 素材の準備 | 用途、画像、文言、使用権を関係者と確認済み | Windowsで素材と承認状況を整理 |
| テンプレート作成 | 通行証の種類を選び、Mac上で作成済み | 対応するMac環境を確保してから着手 |
| プレビュー確認 | 見た目と不足項目を確認済み | 指摘事項を直し、担当者の確認を取る |
| 引き渡し範囲 | テンプレートと後続処理の区別を共有済み | 署名・個別化・配布の担当者と工程を明記 |
よくある質問
Apple Pass DesignerをWindowsにインストールできますか?
できません。Appleが案内しているPass DesignerはmacOSアプリです。Windowsでは画像や文案の準備まで進め、アプリ内でのテンプレート作成とプレビューは、対応するmacOS環境のMacで行います。
手元にMacがなくてもApple Walletの通行証を作れますか?
WindowsだけでPass Designerを使ったテンプレート作成はできません。互換性のあるMacを用意するか、利用できるMac環境にアクセスして作業します。Windowsで先に素材や表示文言を整理しておけば、Macでの作業を始めやすくなります。
Pass Designerで作ったテンプレートは、そのまま利用者に配布できますか?
テンプレートの作成と、利用者に配布できる通行証の完成は別工程です。署名や個別化、配布に必要な処理が残っていないか、開発・運用担当者と確認してから引き継いでください。
Pass DesignerのBeta版にはどのmacOS環境が必要ですか?
Appleの案内では、Pass DesignerはBetaとして提供され、macOS 27以降が必要です。Betaの状態やダウンロード手順は変更される可能性があるため、作業開始前にApple Developerの配布ページで最新の条件を確認してください。
Windowsでの素材準備は進めやすい一方、Pass Designerの起動やプレビューはできず、Macを自前で用意する場合は、この工程以外の作業でも使うかを含めて検討が必要です。リモートMacも、接続方法や必要な環境が案件に合うか確認してから選ぶのが安全です。
テンプレート作成のために一時的なMac環境が必要なら、NUKCLOUDの利用案内でアクセス方法を確認し、日本向けの申込み情報で利用条件を確かめてから、今回の作業に合うか判断してください。